実家の親が亡くなったときに、遺品をどのように処分すれば良いか分からない方も多いようです。大切な親の品物だからこそ慎重になりますし、処分するのも気が重いですよね。そこで本記事では、親が亡くなった場合の遺品整理について解説します。

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実家の遺品整理を放置するリスク

実家の遺品整理を放置すると、以下のようなリスクが生じます。

• 気持ちの区切りがつかない
• 金銭的な負担がかかる
• 劣化や破損が生じる

それぞれ見ていきましょう。

気持ちの区切りがつかない

遺品整理は、故人の死を受け入れるための重要な過程です。遺品整理を放置することで、気持ちの区切りがつかず、いつまでも喪失感から抜け出せないことがあります。また人によっては「早く片付けねば」という気持ちが常に頭の片隅にあることでストレスを感じるかもしれません。

金銭的な負担がかかる

住んでいた家が賃貸物件の場合、借り続けることで家賃が発生します。また持ち家の場合でも、固定資産税や管理費等の支払いが続くため、放置することで金銭的な負担は膨らんでいきます。

劣化や破損が生じる

誰も住んでいない家は、時間の経過とともに急速に劣化するものです。雨漏りやシロアリ、カビの繁殖などにより、建物自体の劣化だけでなく大切な遺品もダメージを受けるおそれがあります。また、家の状態が悪化すると、売却する際の価値が下がるため注意しましょう。

実家の片付けを始めるタイミング

実家の片付けを始めるタイミングは人それぞれですが、四十九日が過ぎてから着手する方や、気持ちの整理がついてから取り掛かるという方が多いようです。また、遺品整理は体力を大きく消耗する作業です。体調崩さないためにも、猛暑の時期や寒さの厳しい時期は避けることをおすすめします。

実家の遺品整理を行う際の流れ

実家の遺品整理を行う際は、以下の流れで行います。

• 現状を把握する
• 貴重品を探してまとめておく
• 遺品を分別する
• 整理・処分を行う

現状を把握する

遺品整理を始める前に、現状を把握して必要な準備を整えましょう。できれば相続人全員で話し合い、作業の進め方やルール、役割分担、金銭の負担割合などについて話し合ってください。また部屋の現状を写真やビデオで撮影しておくことで、トラブルを防止できるだけでなく家屋の思い出を残すことができます。

貴重品を探してまとめておく

まずは、貴重品の確認を行いましょう。預貯金通帳や不動産の権利書、保険の証書、身分証明書、印鑑などは相続手続きに必要なケースも多いため、慎重に扱ってください。見つけた貴重品は、リストを作成すると管理しやすくなります。

遺品を分別する

遺品の中から形見分けするものを選び、それ以外のものは売却するものと処分するものに分けましょう。まだ使用できそうな家具や衣類、電化製品などは、チャリティー団体への寄付も検討してみてください。

整理・処分を行う

遺品を分別できたら、処分や整理整頓を進めましょう。一般ゴミや粗大ゴミは、自治体のルールに従って処分してください。特殊な処分が必要な場合やゴミの量が多い場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

実家の遺品整理を行う際のコツ

実家の遺品整理を行う際のコツは、以下の通りです。

• できるだけ複数人で進める
• 事前にスケジュールを立てる
• 思い出の品はデータにして残す
• 業者に依頼することも検討する

それぞれ、ご紹介します。

できるだけ複数人で進める

遺品整理には、重い家具の移動や大量の荷物の仕分けなどの重作業を伴うため、できるだけ複数人で進めましょう。また遺品を勝手に処分したが故に、家族や親族感のトラブルに発展するケースは少なくありません。遺品については必ず相続人全員で確認を行い、報告・連絡・相談を欠かさないようにしてください。

事前にスケジュールを立てる

計画的に作業を進めるためには、事前にスケジュールを立てておくことが欠かせません。スケジュールは、作業開始から終了までのおおまかな期間を設定し、親族に共有しておきます。このとき、協力者の予定や天候、ゴミの回収日などを考慮して決めることが大切です。

思い出の品はデータにして残す

大切な方の思い出が詰まった品物は、なかなか処分できないものです。無理に処分する必要はありませんが、どうしても物を減らす必要がある場合には、処分する前に写真や動画などのデータに残しておきましょう。そうすることで、見たいときに手軽に振り返ることができます。

業者に依頼することも検討する

時間的な制約がある場合や体力的な不安がある場合には、専門業者への依頼を検討しましょう。プロの業者は、短時間で効率的に整理を進めるスキルを持っています。また遺品整理専門の業者は、故人を尊重して遺族の気持ちに寄り添った対応をしてくれるため、不用品回収業者などに依頼するよりも心の負担が少なくなります。

実家の遺品整理が済むと晴れやかな気持ちに

本記事では、実家の遺品整理を行う際の流れについて解説しました。親が長く暮らしていた家を整理するとなると、荷物が多いだけでなく思い出も詰まっているため、心身の負担が大きくなるものです。そのような場合は無理をせず、遺品整理の専門業者に相談することをおすすめします。プロの手を借りることで、晴れやかな気持ちで区切りをつけることができるかもしれません。