遺品整理業者の選び方は?悪徳業者の特徴や見分け方を紹介
近年では高齢化や核家族化に伴い、遺品整理を専門業者に依頼するケースが増えています。本来、心身的な負担を軽減できる手段なのですが、業者選びを誤ると大きなリスクが生じることがあるため注意が必要です。そこで本記事では、遺品整理業者の選び方を徹底解説します。業者への依頼を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
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遺品整理業者とは
遺品整理業者とは、故人の遺した品物を専門的な知識と技術をもって整理する事業者です。単なる片付けや廃品回収などの作業とは異なり、遺品一つ一つに込められた思いや価値を理解し、遺族の心に寄り添いながら作業を進めます。
遺品整理業者の選び方のコツ
業者選びで失敗しないためには、以下のポイントを抑えることが大切です。
- 遺品整理士が在籍しているかを確認する
- 一般廃棄物収集運搬業許可があるかを確認する
- 地域密着型の業者を選ぶ
- 対応が丁寧な業者を選ぶ
- 作業実績が豊富な業者を選ぶ
1つずつ、解説していきます。
遺品整理士が在籍しているかを確認する
遺品整理士は、一般社団法人遺品整理士認定協会が認定する資格を持つ専門家です。この資格保持者が在籍していることで、専門的な知識と技術を備えたスタッフによる作業が期待できます。
遺品整理士は、供養の作法や物品の価値判断など、幅広い分野における知識を持っているものです。さらに、遺品の取り扱いに関する確かな倫理観を持ち合わせているため、遺品整理士が在籍する業者を選ぶことで作業の質が大きく向上するでしょう。
一般廃棄物収集運搬業許可があるかを確認する
一般廃棄物収集運搬許可は、自治体から発行される認可で、廃棄物を収集・運搬する際に必要です。行政による定期的な監査を受けて厳しい基準をクリアしている証明になるため、不法投棄や不適切な処理のリスクが極めて低くなります。
地域密着型の業者を選ぶ
地域の実情に詳しく、処理施設や資源回収システムについての情報が豊富な地域密着型の業者を選びましょう。地域に根ざした業者の場合、評判が悪ければすぐに悪い口コミが広まり、廃業してしまうこともあります。開業してからある程度年月が経っている業者は、評判が良く信頼性が高いと考えられます。
対応が丁寧な業者を選ぶ
遺品整理は、片付けを速やかに済ませるだけではなく、心理的な配慮も必要な作業です。問い合わせの段階で感じられる態度やコミュニケーションの質は、業者を選定するうえで非常に大切な判断要素です。質問に真摯に回答してくれるか、見積もりの内容を丁寧に説明してくれるかなども、きちんとチェックしておきましょう。
作業実績が豊富な業者を選ぶ
長年の実績を持つ業者には、さまざまな状況に対応するスキルが蓄積されているものです。作業実績が豊富な業者であれば、予期せぬトラブルが発生したときにも、これまでの経験を活かして適切に対処することができます。ホームページをチェックして、実際の作業例や実績、口コミなども参考にしてください。
悪徳業者に依頼した場合のリスク
遺品整理業者の中には、残念ながら悪徳業者も紛れ込んでいます。悪徳業者に依頼すると、高額な追加料金を請求されることがあります。たとえば、作業完了後に「特殊な処理を行った」などの理由をつけて、追加料金を要求してくるケースなどです。
また遺品を無断で転売されたり、不法に廃棄物処理を行ったりするなどのトラブルも少なくありません。遺品整理を穏やかな気持ちで終えるためにも、業者は慎重に選びましょう。
悪徳業者の見分け方
極端に安い見積もりを提示する業者や、料金改定が曖昧な業者は、悪徳業者の可能性が高いため注意が必要です。作業完了後に、高額な追加料金を請求してくることがあります。また即決を迫ったり、複数業者との見積もり比較を強く制止したりする業者も避けましょう。
コツを押さえて優良業者を選ぼう
本記事では、遺品整理業者の選び方を徹底解説しました。業者選びは、遺品整理をすがすがしい気持ちで終えられるかを左右する重要な決定です。安い価格に釣られることなく、業者の態度や実績、専門性の高さを総合的に考慮したうえで判断しましょう。